リースバックはやめた方がいいと言われるのはなぜ?その理由を解説します
リースバックは自分の家を売却してそのまま賃貸として住み続けることができる、昨今注目されている方法ですが、一方で「やめた方がいい」と言われることも少なくありません。
リースバックを検討するときに「やめた方がいい」と言われる理由には、さまざまな重要なリスクが挙げられます。「リースバックはやめた方がいい」と言われる理由の一つを例に挙げると、家賃が予想以上に高額になり、生活費に圧迫を感じることです。
多くの場合、リースバックを選ぶ人は資金が必要で、老後の資金調達やローン返済に行き詰まっている方が対象となるでしょう。しかし、その後の生活に与える影響をよく理解しないと、後悔することになりかねません。
ただし、「リースバックはやめた方がいい」と言われる一方で、リースバックで成功している方がいるのも事実です。リースバックの重要ポイントをしっかり抑えたうえで、契約することがとても大切です。
まずは、「リースバックをやめた方がいい」と言われる重要なリスクについて、詳しく見ていきましょう。
買取価格が相場より低くなるリスク
「リースバックはやめた方がいい」と言われる大きな理由の一つが、リースバックの買取価格が相場より低くなるリスクです。
通常の売却では、市場価格に基づいて査定が行われ、需要と供給のバランスによって売却価格が決まります。しかし、リースバックでは買い手がリースバック業者に限定され、業者はその物件を賃貸に出すことを前提にしているため、将来的なリスクを考慮した価格設定となるのが特徴です。そのため、相場よりも低い金額で買い取られることが一般的です。
また、リースバック業者は利益を確保する必要があるため、できるだけ安く買い取り、将来的に高く売却できるように調整します。特に「すぐに資金が必要」という売り手の事情を利用し、相場よりはるかに低い価格を提示されることも珍しくありません。
このようなリスクから、「リースバックはやめた方がいい」と言われることが多いのです。査定額が不当に安い場合や、リースバック業者の説明に納得できない場合は、契約を見送ることも検討すべきでしょう。
長期的な費用負担が増えるリスク
「リースバックはやめた方がいい」と言われる理由として、長期的な費用負担の増加リスクも挙げられます。物件を売却しても、そのまま住み続けるためには家賃を支払わなければなりません。
多くの場合、家賃は物件の買取価格に期待利回りをかけて計算されるため、周辺の家賃相場より高くなる傾向があります。長期間住み続けると、累計の支払い額が大きくなり、結果的に損をしてしまう可能性があるのです。
また、リースバック契約満了後に家賃が値上がりするリスクもあります。市場の家賃相場の変動やリースバック業者の方針によって、契約時よりも高額な家賃を提示されることがあり、支払いが厳しくなる可能性があるのです。
特に、年齢を重ねて収入が減ったタイミングで家賃が値上がりすると、生活が苦しくなり、最終的に退去せざるを得なくなるケースも考えられます。「リースバックはやめた方がいい」と判断される理由の一つは、こうした家賃の値上がりや長期的な費用負担を予測しきれないことです。
このように、リースバックは短期的にはメリットがあるものの、長期的な費用負担を考慮すると、やめた方がいいと判断されることが多いのです。
契約終了後に住み続けられないリスク
リースバックの契約は、多くの場合「定期借家契約」であり、契約期間が終了すると再契約が必要になります。つまり、契約更新が確約されているわけではないのです。売却後も住み続けられることがリースバックの魅力の一つですが、実際には契約満了のタイミングで退去のリスクがあるため、このような理由から「やめた方がいい」と言われてしまいます。
「売却後も安心して住み続けられる」と思って契約すると、このようなリスクに直面し後悔することもあります。だからこそ、「リースバックはやめた方がいい」と言われることがあるのです。長く住み続けたいと考えているなら、契約前には更新の可否や家賃の見直し条件をしっかり確認し、将来的なリスクを十分に理解したうえで判断することが大切です。
リースバックを利用するとどんなトラブルがある?よくある事例をご紹介
リースバックは便利な制度ですが、「リースバックはやめた方がいい」と言われる背景には、実際に起こったトラブルが関係しています。ここでは、よくあるトラブル事例をご紹介します。
- 家賃の支払いが困難になった
老後の資金確保を目的にリースバックを利用したものの、家賃負担が重くなり生活が苦しくなったという事例があります。
- 契約内容の誤解によるトラブル
「リースバックならずっと住み続けられる」と思い込んで契約したものの、実際には定期借家契約で、契約満了後に想定より早く退去を求められたというケースがあります。
- 悪質な業者によるトラブル
リースバックを扱う業者の中には、相場よりも極端に安い買取価格を提示し、家賃は相場以上に設定するなど、利益を優先する悪質な業者も存在します。
- 相続時のトラブル
リースバックを利用していた物件が相続の対象となり、家族間で揉めるケースもあります。売却しているため名義はすでに第三者のものになっていますが、想定外のトラブルになることも。
このようなトラブルから「リースバックはやめた方がいい」と判断されるケースも多いため、十分な準備と検討が必要です。
リースバック利用時に後悔しないための3つのポイント
リースバック利用時に後悔しないために、「やめた方がいい」と言われる理由を理解し、契約前に以下の3つの重要なポイントを確認することが大切です。
1. 買取価格と家賃の適正性を確認する
「やめた方がいい」と言われる理由の1つめに、買取価格が思ったよりも安く、家賃負担が重くなる可能性があることです。複数のリースバック業者に査定を依頼し、適正な価格かどうかを確認しましょう。また、家賃についても、支払い可能な範囲か慎重に検討することが大切です。
2. 契約内容をしっかりチェックする
「やめた方がいい」と言われる理由の2つめは、契約期間が短く、退去を迫られる可能性があることです。契約期間や更新の可否などについてしっかり確認し、無理のない契約内容を選びましょう。
3. 将来の支出をシミュレーションする
「やめた方がいい」と言われる理由の3つめは、将来の家賃やその他の支出が予想以上に高く、生活が圧迫されることです。家賃のほか、管理費や更新費用が発生する可能性もあるため、長期的な支払い計画を立てておくことが重要です。
やめた方がいいと言われる理由の多くは、これらのポイントを見落としたことによる後悔と言えるでしょう。
リースバックのメリット・デメリットを徹底解説
リースバックは自宅に住み続けながら資金を確保できる便利な方法ですが、「やめた方がいい」と言われることもあります。その理由を理解するために、リースバックのメリットとデメリットを整理しましょう。
【メリット】
- 売却後も自宅に住み続けられるため、引越しの手間や費用がかからない。
- まとまった資金を確保できる。
- 固定資産税や修繕費などの維持費が不要になる。
- 資産価値が下がった場合でも影響を受けにくい。
【デメリット】
- 通常の売却と比べて、市場相場より安く買い取られることが多い。
- 売却後は賃貸扱いとなるため、家賃を支払い続ける必要がある。
- 築年数や立地条件などによってはリースバックが利用できず、「やめた方がいい」と判断される場合がある。
- 契約の多くが「定期借家契約」で、更新できず住み続けられないリスクがある。
リースバックを検討する際は、「やめた方がいい」と言われる理由を理解し、ほかの選択肢と比較したうえで判断することが重要です。
リースバックをやめた方がいいなら他にどんな選択肢がある?
前述のとおり、「リースバックはやめた方がいい」と言われるのには理由があります。そのため、ほかの選択肢と比較しながら、慎重に検討することが大切です。後悔しないためにも、今まさに「やめた方がいい?」と頭を悩ませている方は、まずは他の選択肢も検討されることをおすすめします。
まず、通常の不動産売却があります。売却後は退去が必要ですが、市場価格で売れるため、資金調達を優先するなら有利です。
住宅ローンの返済が難しい場合は、「任意売却」という選択肢もあります。任意売却とは、金融機関(債権者)の同意を得て市場価格に近い価格で不動産を売却できる仕組みですが、売却後は住み続けることができないため注意が必要です。
また、「リバースモーゲージ」という選択肢もあります。リバースモーゲージは、自宅を担保に融資を受け、契約者の死亡後に売却して返済する仕組みです。ただし、金融機関の審査が厳しく、年齢や物件の条件によっては利用が難しいケースもあります。
リースバックを選ぶかどうかは、資金調達の目的や住まいの確保をどう考えるかによって異なります。「やめた方がいい」と言われる理由を理解したうえで、自身の状況に合った最適な方法を選びましょう。
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リースバックをやめた方がいいのか、ほかの選択肢を含めてお悩みの方は、あきやの未来(常総・筑西・坂東・桜川・つくば店)にご相談ください。
この記事では、「リースバックをやめた方がいい」と言われる理由やリースバックのメリット・デメリット、そしてリースバック利用時に後悔しないポイントについて解説しました。繰り返しになりますが、リースバックを選ぶかどうかは、資金調達の目的や住まいの確保をどう考えるかによります。後悔しない選択をするためにも、リースバックを検討するときは重要ポイントをしっかり確認しましょう。
あきやの未来では、不動産売却だけでなく、買取や空き家の管理など幅広く対応しています。リースバックだけが選択肢ではありませんので、視野を広げてさまざまな選択肢を検討してみましょう。知識や経験が豊富なスタッフが、お客様のご希望に合わせて丁寧にご提案させていただきます。
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